
せっかく取得したGlobal Entryを使わないのはもったいないと思い、今回は実際にそれを利用してアメリカへ入国してみました。
2025年7月、日本航空JL56便で成田からシカゴ・オヘア国際空港(ORD)のターミナル5に到着。降機後、案内に従って入国審査へと進みます。
入国審査レーンの分かれ方
審査場に近づくと、レーンは3つに分かれて案内されていました:
外国人向けの通常レーン
アメリカ国民用レーン
Global Entry、航空会社職員、現役軍人用レーン
Global Entryは一番右の列で、私の前には5人ほど並んでいましたが、1人あたりの手続きは1分未満で終わるため、待ち時間は2分もなかったと思います。
Global Entry端末での手続き
レーンにはカメラ付きの端末が設置されており、カメラを見つめるだけで手続きが進みます。
私はこの端末を使うのが初めてだったため、「もっと近づいてください」という表示が何度か出てしまいましたが、それでも20秒ほどで「進んでください」と表示されました。参考までに、以下の動画の00:25あたりに出てくる端末だったと思います:
https://youtube.com/shorts/UqSDSpchFbc
予想外の審査官とのやり取り
端末を通過した後、なぜか審査官との対面によるやり取りがありました。日本人がこのレーンを通るのは珍しいのかもしれません。
やり取りの内容は以下の通りです:
「Global Entryを持っていますか?」→ はい
「ビザはありますか?」→ いいえ、ESTAです
「渡航目的は観光ですか、ビジネスですか?」→ ビジネスです
「もう一度写真を撮ります。カメラを見てください(Logicool C920シリーズ)」→ はい
※マスクや眼鏡は外すよう指示されました
「OK、良い一日を」
最後に、Global Entryのロゴが入ったラミネートカードを手渡されました。
手荷物受取後、このカードを出口にいる係員に渡して入国完了です。
レーンに並んでから入国審査終了までは、全体で2〜3分ほどでした。
実際のメリットは?
今回の私のケースでは、通常レーンを通過した場合と比べて、それほど大きな時間短縮は感じませんでした。おそらく差は10分程度だったと思います。
ただ、「外国人なのにパスポートを見せずにアメリカに入国できる」という体験は、なかなか新鮮でした。
入国後の確認と気づき
パスポートを提示しなかったことに少し不安もありましたが、I-94の記録をオンラインで確認したところ、問題なく「WB(商用)」として記録されていました。
この記事を書いていて気づいたのですが、審査官からの「渡航目的」に関する質問は、ESTAを利用した入国時に「商用(WB)」と「観光(WT)」のどちらにするかを判断するためのものだったのかもしれません。